向こうの小沢に蛇が立って、
八幡長者の、おと娘、
よくも立ったり、朽んだり。
手には日本の珠を持ち、
足には黄金の靴を穿き、
ああよべ、こうよべと云いながら、
山くれ野くれ行ったれば…
石川県が誇る小説家、泉鏡花の「草迷宮」の冒頭でござります。
主人公が化け物たちの迷宮へと迷い込む、
なんとも不可思議で幻想的で神秘的なお話であり、
その題名の美しいこと。
魅了され題名をお借りした次第でございますが。
とは言いますが、
実際のところは
只々この美しい題名に対する小さな反発でございます。
憧れ、恋いこがれ、段々憎しみへと変わりゆくのです。
とどのつまりは
捻くれ者のやさぐれた無法な日記なのです。
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