こっちを見ないでくれ
月の赤い今晩は、
或る意味なうての彼がバイクでフラッと家までやって来た。
『今からちょっとだけ会いに行ってイイ?』
というメールを拝受したもので…。
私の家の前で待ってもらって
仕事をさっさと終わらせて御出でなすった彼の元まで走った。
面白いことに、彼は案外奥手だったりする。
私が焦らしていると我慢出来なくて様子を伺い始めるのが可愛らしい。
『こんなに痩せていたかしら…』
なんて思いながら彼の下らない話に耳を傾けていた。
「疲れたよー」と言って私の無い胸に顔を埋めている彼の頭の小ささに
『こんなに小さかったかしら…』と、また驚く。
まったく、可愛い子だ。
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