フと、
年始の記憶を朝方の雨に執拗に重ねながら、
彼の顔に不安な眼差しを向ける私を、彼は黙って見返す。
いつだってそうだ。
情痴のはてのうつろなうたた寝の頃になれば、私は、いつだって不安で仕方が無い。
『生きたい』と、以前よりも思えるようになったのに
どうしてだか結局、静寂に溶けていきたい。
もう、二度と会えないかもしれないからいつだって心底愛している。
冷たい空気の中で、小さな生を確かに感じながら消えたい。
毎日カフェへ行き本を読むのが無駄遣いだとはこれっぽっちも思わないし、
私からしたらライブへ行くのと同等、若しくはそれ以上に有意義でしあわせな時間なわけだ。
つまり、此が散財の理由だったということ。
そりゃあ不安にもなる。私にはいっさいの心理学の知識がない。
残念なことに、勉強をしても何をどうしたら良いのかがわからないのだ。
自殺したい人をどう救うのだ。
もう混乱するばかりで、しあわせな時間があっても全うな人間として生きていける気がしないので、いっそ死んでしまった方がましだ。
ともすれば、私はそんなことを考える。
併し、そんなあたしにも命を惜しむ本能だけは備わっていたと見えて、
十九歳の今日が日まで『死ぬ死ぬ』といいながら、つい死にきれず生き長らえているのでした。
が、まだ十九。
所詮十九歳。
—もう十九歳。
怖い。
目先の欲ばかりに手を出してられないのだ。